2021-01-16 |
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日記
夫といっしょにカラオケへ行く。今年はお互いにやりたいことをやろうと、「堀口文庫」というレーベルをふたりで始めた年だったので、いちおう忘年会という名目である。行って大丈夫かな?という気持ちもあったけれど、平日の午前中、家族だし、ひとりカラオケとほぼ変わらないのでは?と思い、行った。いまや夫は、貴重な遊び相手となっている。
受付にはわたしたち以外、客はおらず、廊下には女性の声が響いていた。アニソンばかり歌う自分の声も、こうやって聞こえているだろうことが、いつも一瞬照れくさい気持ちになるが、部屋に入るとすぐ忘れる。ふたりなのに、めちゃくちゃ広い部屋だった。
いつぶりのカラオケだろうか。いつの季節か思いだせないけれど、わたしは名古屋で親友としているのが、もう二年ちかくは前。夫は会社員だったとき、飲み会の二次会で行ったことがあるらしい。でも、体感としては、めちゃくちゃ久しぶりだった。ヒロアカ関連が多いが、それぞれ歌い歌をまずはがつがつ歌う。わたしはかかんにも、うろ覚えの「紅蓮華」を歌う(ぐれんげ、と読むと知ったのは、つい最近のこと)。お互い、ぜんぜん歌えない。声を出そうとすると、喉がぎゅうと絞られているようで、高い音がぜんぜん出ないのだ。「LOST IN PARADISE」も難しくて、ぜんぜん歌えなかった。
歌えないなぁと思いながら、これまでよく歌ってきた歌(YUKIちゃんや、十八番の『風のノー・リプライ』)を入れてみると、これは難なく歌える。夫も同様だった。声の質が合っているのだと思うが、こういった自分にとって帰る場所のような歌を歌ってから、新しめの歌を歌ったほうがいいんじゃない?というのが、今日のわれわれの結論だった。そういえば、好きな歌と得意な歌は違うって、和山やま『カラオケ行こ!』でも言っていた。
二時間滞在したが、帰宅後はずっと台所の床でへたりこんでいたくらい、疲れていた。カラオケって、けっこう体力を消耗する。いや、自分の体力がどんどん低下しているのだ。それでも、まだ歌い足りないような気持ちがあった。新年会しようと夫を誘う。来年は体力をつける。娘のお迎えの時間が来るまで、ずっとぼんやりしていた。
2021-01-06 |
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雑記
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2020-12-13 |
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十二月十日(木)
園行事の影響で、今日の送迎はいつもと違うパターン。でもわたしは間違えない。お便りを読んで不安だった箇所は、事前に先生に聞いたからだ。今回は素直に聞けてよかったと思う。送った先で、あーちゃんは昨年の担任の先生に会え、うれしそうにもじもじしていた。
午前中は夫といっしょに万代書店へ、ヒロアカグッズを探しにいく。いわゆるリサイクルショップだ。随分まえに友人と、ここに来たことが数回あるのだが、何が目的だったか全く思いだせない。それは夫も同様で、懐かしさというか若干の恥ずかしさに、ふたりしてにやにやしていた。昨日行ったブックオフでは、タイトルごとにグッズが並んでいたが、こちらではごちゃ混ぜになっている。そのなかから夫が見つけだしてくれた、飯田くんのアクリルスタンド(ハロウィンver.)を購入。
帰り道、書店に立ち寄る。毎月投稿している「野性俳壇」を確認したかったのだ。結果はボツ。兼題は「日短」で、わりあい作りやすいと思っていたので、そうか……と思う。ここのところ勉強不足を痛感している。なんとなく、これまで生きてきたぶんの蓄積(語彙とかの)は、いよいよ空になったぞ、という感じがするのだ。足りていないからと、本棚に入りきらないくらいに本を増やしながら、わたしはアニメばかり観ている。
夕飯は豚肉のしょうが焼きと味噌汁(残り)。
お風呂であーちゃんといっしょに「ヒーリングっど ♥プリキュア !」の主題歌を歌う。さいきんはあまり観られてないが、歌えるものだな、と思う。あーちゃんは「ふ〜うってとこ、うたう!」と言って、合いの手?を入れてくれた。楽しかった。頭がふらふらで、早めに就寝。
十二月十一日(金)
朝、園への送りから帰宅すると、駐車場に大きなトラックがいた。入ることができず、とりあえず安全な場所に停車して、夫にその旨をLINEする。もう大丈夫かな、と思いふたたび駐車場に近づくと、まだ待っとれ、という身振りの夫。ちょうどトラックが出ていくところだった。ありがとう〜もしや、何かひとこと言ってくれた?とか思っていたら、たまたまだったようだ。帰宅して、着ていたパーカーをさっと脱いだ夫は、上半身裸だったので驚いた。裸で筋トレしていたところだったらしい。
洗濯時のアニメ、今日は呪術廻戦。つづきが気になりすぎて。
午後は外出する予定があったので、午前のうちに夕飯をつくる。具材に何の捻りもないカレー。じゃがいもは大きめに切る。
出かけたのは、岐阜駅前にある「アニメイト」だった。生まれて初めて行った。もちろん夫もいっしょだ。今日もふたりしてにやけていた。でも、思ったよりヒロアカグッズは少なくて、来年は増えるかもね〜と言い合いながら、すぐ店を出た。そういえば、呪術の呪の字もなかったけれど、見つけられなかっただけだろうか。すこし拍子抜けしたまま、駅内にあるミスドでドーナツをテイクアウトして帰る。
❇︎タイトル註:冬の季語「暮早し」。冬の日の暮れが早いこと。
2020-12-10 |
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十二月八日(火)
スーパーやドラッグストアへ、買出しに出かけるだけで午前中は終わる。娘から買ってきて、と言われていたプッチンプリン、牧場ヨーグルトのいちご味、りんごジュース。娘がプッチンプリンを楽しそうにプッチンする瞬間を、毎回新鮮な気持ちで見ている。自分が幼い頃はそれこそ、このプリンを食べまくっていたけれど、ちゃんとプッチンしていた記憶はほとんどない。
午前中に二話だけ、ハイキューを観ることがすっかり日課になった。こんなすごい漫画ばかり連載していた(いる)ジャンプって、やはり化物のようにも思えてくる。注文していたヒロアカのグッズが届いた。飯田くんのステッカーをさっそく、意気揚々と来年の手帳に貼る。
夕飯は味噌煮込みうどん。昨日の豚汁につづき味噌味だが、食べたくなったので。同じ味つづいてもいいの?と夫に聞くと、いつも「(前日に食べたものを)憶えてないから」、大丈夫だと言うのだった。夜は日記をだらだらと書く。
十二月九日(水)
朝、免許証の更新のため夫が不在。家にひとりでいる時間が、ほんとうに少なくなったので、妙な解放感をかんじる。洗濯の間だけだからと、ハイキューに呪術まで観たところで(もう洗濯は終わっている)、夫が帰ってきた。ハイキューはおそらく一期の前半が終了したところ。毎回鼻をつんとさせながら観ているけれど、めちゃくちゃよかった……。
大切な投句をぶじ済ませる。なんと、池田澄子さんと榮猿丸さんに、句の評がしてもらえる句会に参加するのだ。一句だけなのだが、直前になり二句の間で迷いだし、ついに自分ではわからなくなり「どっちがいいと思う!?」と夫に相談するなどした。投句をしたあと、なんだかほっとして夫と連れだち、マクドナルドでグラコロバーガーとポテトフライを食べた。
幼稚園から帰宅した娘と、夫のこれまでの免許証(十八歳のときからぜんぶ取ってある)をいっしょに見て、おおいに盛りあがる。
夕飯は、腹痛でふらふらになりながら塩鯖を焼き、冷蔵庫の野菜室で忘れていた長芋を焼いて、醤油をじゅっとしたのに、なめこの味噌汁。今夜は日記を書く気がおこらず、はやく寝ればいいのにyoutubeでずっと、呪術のOPとEDテーマの動画を観つづけていた。EDテーマがおしゃれすぎて衝撃を受けたので、思わず夫にも観せる。
2020-12-08 |
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表紙絵がポップでおしゃれ
なんだか朝からふわふわとしていた。わたしと夫は揃って、フードコートでミスドのエンゼルフレンチを食べていた。まだ開店して間もないイオンはひとが少なかった。無印で子ども服を買うなど、用事を済ませてから、またフードコートに戻る。スガキヤでわたしはピリ辛ネギ、夫は特製ラーメンを食べて家へ帰った。
気持ちが落ち着かなかったのは、「週刊ジャンプ」を電子で読むか紙で買うか、迷っていたからである。電子派の夫に追随して、普段ほとんどの漫画はiPhoneで読んでいたが、今日発売の号はヒロアカが表紙&巻頭。しかも人気投票の発表があり、口絵というのかポスターの画像がTwitterでふと流れてきたのを見て、紙で買おうと思う。
推しがまさかの上位だった。ヒロアカの世界には、ヒーローランキングというものがあり、それすらなくてもいいのではと思っているくらいだから(皆それぞれの個性を生かしている様が素晴らしいから、順位づけのない未来があってもいいと思う)、人気投票というものじたい、よくわかっていなかったのに……。そうか、先生の描く新しい推しの姿が見られるという、喜びがあるのだな。
いざ、コンビニに生まれて初めてジャンプを買いにいこうと思うと、急に恥ずかしさに襲われた。まさか、自分がこんなにも少年漫画にはまるなんて、みたいな気持ち。これまでジャンプに持っていた、あまりよくない固定観念とか。思わず夫に、ちょっと、ついてきてよとお願いするが、ついてきてはくれなかった。わたしはただ楽しいのだ。すきなものをすきだと思っていることが。小学生の頃は『ぼくの地球を守って』、中学生の頃は『風と木の詩』にはまっていたときは、それをだれかに伝える発想がなかったことを、思いだす。
セブンイレブンでジャンプと、ついでにスイートポテト二個をレジに出したときは、恥ずかしい気持ちなんてみじんもなかった。ざらざらとして、細かいところはつぶれてしまっている(登場人物が食べているお菓子の袋とか)本誌で読むヒロアカの最新回は、めちゃくちゃ面白かった。
ふわふわとしているまま、お迎えの時間が来てしまう。夕飯は豚汁の残り。娘と夫がお風呂に入っているあいだに、『呪術廻戦』のアニメを一話だけ見る。オープニングの曲がおしゃれで気になった。
2020-12-08 |
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十二月五日(土)
実家にはタカラジェンヌの生写真と、ファンシーグッズがたくさん飾られている
所用で実家へ。門扉の横に植えられている山茶花が満開だった。もうずっとここに山茶花はあったはずなのに、ここにこんな花あったけ?という気持ちになる。はじめて見たような鮮やかさ。
あーちゃんは母といっしょにツリーを飾っていた。わたしが子どもの頃からある何も特別ではないツリーは、気がつけばあーちゃんよりもすっかり小さい。オーナメントは、もとからあるものに加え、母がどんどん追加していくので混沌としている。いや、実家じたいが、置いてあるものも色彩もすべてが混沌としているのだ。わたしはその風景に、さいきん妙な安心感を覚えはじめている。
電源の入っていない炬燵に入り、家から持ってきた句集や歳時記をもくもくと読む。今日はオンラインで結社のイベントがあったのだが、まだ体調がおもわしくなく欠席することにした。今月は定例句会も欠席しているので、もくもくと自主練をイメージする。
十二月六日(日)
洗濯をしていたら、昨日は着ていない幼稚園のシャツや、下着などを二枚ずつ洗っていたことに気づく。昨日の洗濯で洗って干したはずなのに……?洗ったものを干さずに置きっぱなしにしていたのか、そもそも洗っていなかったのかも、よくわからない。われながら、そんなこと気づかないなんてある?と思うけど、今日はトップスを前後ろ逆で一日中着ていたし、とにかくぼんやりしているので自信はない。
「にちようびにいく」と、あーちゃんが言いはっていたN公園へ。ここはおうまちゃんとは比べものにはならない広さ。大きな木もところどころにあって、目にも楽しい場所だ。遊具もわりと充実しているのだが、娘のお目当てはすべり台である。すこし早めに着いたからか、そんなに混んでいない。おとうさんが子どもを連れてきているのがほとんどで、しかもみんな眼鏡をしている。
らせん状の黄色いすべり台(あーちゃんは『ソフトクリーム』と呼ぶ)を、何回も滑る。夫といっしょに滑りたがるから、それを見ているだけのわたしはちょっと暇だった。夫を見ながら、「親だ、親だなぁ」と思う。そして頭のなかでは、まだ完成していない俳句のことを、こねくりまわしていた。おなじ遊具で遊んでいるほかの子どもたちは、しだいに興味をべつの遊具にうつしていくが、あーちゃんはずっとすべり台をすべっている。こういうとき、いつも彼女の粘りづよさに感心する。
夕飯は豚汁。あると思っていた油揚げが、冷蔵庫になかった。やはりぼんやりしている。
寝かしつけたあとは、昨日届いた岸本佐知子の新刊『死ぬまでに行きたい海』(スイッチ・パブリッシング)を、数章だけ読む。やはり面白い。雑誌「MONKY」の連載で読んでいた部分だったけれども、初読の衝撃もよみがえりつつ、ほんとうにすばらしい文章だと思いながら読んだ。
2020-12-05 |
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在りし日の人参のおもちゃ。とても小さい
昨夜はお風呂も入らず寝落ちした。お遊戯会当日。ふたりはそわそわと、幼稚園へ出かけていった。洗濯しながらハイキュー!!を観て、応援してるよ、とふたりに念を送りつつ、入浴して出たくらいのところで、ふたりが帰宅。留守番にとっては、短い時間なのだった。
早めに対応しなければいけない仕事のあった夫を、そわそわと待ち、お遊戯会の動画をパソコンで観せてもらう。恥ずかしいときはいつもそうするように、身体をすこし斜めに傾けながら、演奏している(木琴とタンバリン)、踊っている、声をあげている……すごいなあ。やはり泣いてしまって、わたしは留守番でよかったかもしれない、と思う。最後に全員で歌うのは、この現況から中止になったらしい。あーちゃんは「あしたもおゆうぎかいがいいくらい、たのしかった」と言っていた。自分とも、夫とも似ていない、あーちゃんという個人がしっかりと在るのだと感じる。すごいなあ。
感動していたら、楽しみにしていた「しいたけ占い2021上半期」の先行配信を忘れていた。家事のあいまにすこしずつ読む。占いに頼ったり期待する季節は、もうとうに過ぎてしまった気もするが、励まされるし参考になるぶぶんが多い。来年の予感としては、何か面白いことをだれかとしたいと思っていたのが、じっさいにできたらうれしいな、ということだろうか。
来週は大切な句会の投句〆切が半ばにあり、でも句はぜんぜんできておらず落ち着かない。めちゃくちゃ憧れの俳人さんに、評してもらえる機会でもあって、ただその事実に身ぶるいしてしまう。家事のあいまに句集や歳時記を読む。気がつけば、あーちゃんのままごとのおもちゃが部屋ぜんたいに広がっていた。プラスチックでできた小さなにんじんを、夫が踏んで壊してしまう。
夕飯にウインナーのクリームシチュー。ブロッコリーを入れたが、なかなか柔らかくならなくて悲しい。あーちゃんはシチューの味が気にいらなかったようで、具材だけを食べていた。
今日読んだ本:日下野由季『馥郁』(ふらんす堂)
2020-12-04 |
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あーちゃん、午前保育の日。明日お遊戯会があるためだ。ちなみに園のイベントは、もうずっと保護者は一名しか観覧できない。できるだけ公平にしたく、運動会はわたしが行ったので、つぎは夫の番である。写真や動画を撮るのは、圧倒的に夫のほうが上手いので、すこし気が楽でもあった。運動会では、演技の種目でたまたま目のまえにあーちゃんが来て、ものすごくアップの動画を撮ったなあ。あーちゃんはお遊戯会を楽しみにしているが、「ちょっとはずかしい」とも言う。はずかしい、をあまり増長させず、楽しみのまま当日を迎えられるように、できるだけ余計なことを言わないようにしているのだった。
昨日から、Netflixで『ハイキュー!!』を観はじめた。ヒロアカにはまったことがきっかけで、声優さんの名前を知るようになったのだが、飯田くん役の石川界人さんがおそらく主役級では?という登場人物を演じているので心がときめく。そのことを差しおいても、ハイキューはとても面白い。
いつ観よう?と思っていたのだが、洗濯を干したり畳んだりする時間に、ながら観することにした。もともと、洗濯があまりすきではなく、だらだらとやってしまうからちょうど良い。この調子でいけば『呪術廻戦』も観られてしまうかも……という話を(もっとオタクな話も)夫にしたら、ちょっと呆れたように「推したがってるねぇ」と言われる。さいきんは、宝塚ともすっかり離れてしまい、わたしの推したい気持ちの行き場がない、という見解らしい。そのとおりかもしれない。
当たりまえだが、いつもよりお迎えの時間はすぐに来る。お迎え場所に行くと、様子がいつもとは違い、玄関付近にいた先生に「ここじゃないですよ」と言われる。園からもらったお便りを何回も読み、間違いなくここだと思っていたのに……。びっくりして、目的地へは遠回りの道へ、車を進めてしまう。いや、じつはよくわかっていなかったのに、担任の先生に聞いていなかった。わたしは、いつもだいたい園のお便りに書いてあることが、読みとれていないのだ。
だが早めに家をでていたし、慌てることもなかった。時間内に本来のお迎え場所に到着する。園庭で友だちと遊んでいるあーちゃんを見つけると、自然と笑みがこぼれる。すぐに園児たちに囲まれ、「だれのおかあさん?」等の質問ぜめにあう。「だれのおばあちゃん?」という問いには、即「おかあさんやでね!」と訂正する。たぶん同じ子に、まえも同じことを言われたような気が。深めにかぶっていた、もこもこのベレー帽のせいで、そう見えたということにする。
2020-12-03 |
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よく晴れている。子どもを幼稚園に送っていき、さて洗濯をしようかとぼんやりしていたら、「タビ、昨日の夜に亡くなったって」と夫が言う。
ついに、と思う。このところ、ずっと調子がわるいと聞いていた。タビはもともと夫が飼っていた十六歳の雌猫で、いまは義父の家で暮らしていたが、わたしもいっしょの時間をたくさん過ごした。たらたらと涙が流れる。兄の猫とともに、赤ちゃんのころからタビを育てた夫は、二匹を飼うと決めたとき、「自分が五十歳になるまで、いっしょにいることになるのか」と思ったそうだ。ほぼ、そのとおりになった。
夫と義父と火葬場に行く。そこへは数年まえ、ポストという名の雌猫が亡くなったときにも、いっしょに行った。義父の家にはもともと五匹の猫がいたのだが、雄ばかりが残されることになった。道すがら、車中では「いちばん可愛いがっとた猫やったんやけどなぁ」と、義父がなんども言っていた。
ほんとうに、これが最後という別れのとき、タビの身体や頭を撫ぜる。毛は生きているときと変わらず、ふわふわとしている。小さく、ばいばいと、タビに言った。
帰りぎわ「よく晴れとるなぁ」と夫が言う。
わたしはよく、タビの体毛を指で散らして遊んでいた。白い身体に黒い縞模様のある猫なので、くるくると毛を散らしていくと、白い花がぱっと咲いたようになる。空を見あげると、そのときみたいに毛をふわふわと散らしたかたちの雲が、何個か浮かんでいた。うそみたいな、ほんとうのこともあるものだと思い、黙ったままずっと雲を見ていた。