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2022-01-18 | Blog, お知らせ, 俳句

少女☆歌劇 レヴュースタァライト俳句 | きざはし(連作五句)

(2021.7発表)

短夜や奈落に落ちしままの釦

夏負けて獣の首の伸びにけり

朝ぐもり自動二輪車通り過ぐ

旱星抱擁のごと決闘す

きざはしは星祭へとつながれり


 2021年はたくさん俳句をつくった年でした。そのなかでも、Twitterのみで発表していた連作がいくつかあるので、季節はずれだったり今さら感もありますが、ブログでも記録しておきたいと思います。

 まずは昨年7月に発表した「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の二次創作俳句「きざはし」(連作五句)です。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト」はミュージカルとアニメがお互いリンクしているという作品。演劇を学ぶ学校に通う生徒たちが、舞台のトップスタァを目指すという物語です(あまりにざっくりとした説明ですが…)。

「いいよ!」という友だちの影響で観てはまったのは、ミュージカルを原作とした全12話のアニメシリーズでした。上記の連作はアニメ版をイメージして作っています!

 もともと宝塚やウテナが好きなため、ハマる要素はあったかも…と思いつつ、何かをがんばっているかた、言葉で括ってしまいたくない大きな感情がすきなかたにぜひ観ていただきたいシリーズです。わたしは俳句をたくさん作らないといけないときなど、スタァライトの楽曲を聴いて自分を鼓舞しています。

 今年のはじめ、アニメの続編とスピンオフ、ふたつのミュージカルが視聴できる機会があったのですが、舞台版もすごーくよかったです。新しく登場したかたがたもみんな魅力的! とはいえ、いまだに劇場版が観られていないので、早急に観たいと思っています。

2022-01-15 | Blog, お知らせ, 俳句

俳句ネプリ「はるのもりばん」2号を発行しました!※印刷期間終了

 本日1月15日(土)、俳句ネプリ「はるのもりばん」2号を発行いたしました!各コンビニにあるプリントサービス機に、上記画像内の予約番号を入力してください。本日より22日(土)中までの期間限定で印刷していただけます。

 2号では「ホラー」をテーマに下記タイトルの俳句連作5句を発表しています。

 

「寄生性桃源郷」 春野温

「るるるゐる」 箱森裕美

「うづ」 ばんかおり

 …タイトルを読んだだけでゾクゾクしてきませんか? メンバー一同、あまり馴染みのないお題に挑戦してみました。1号とはまたがらりと違った世界を楽しんでいただけると思います!

 デザインは堀口文庫メンバーの堀口ともひと(design ib)です。今回はどんな見せ方がいいかな?ということも試行錯誤しました。

 ちなみに、わたしはホラーが苦手なほうでして、映画などの動画はほとんど観られません…。それでも唯一読むことができるのが漫画で、その中でも特にすきな伊藤潤二先生の作品からイメージして今回の連作を作りました(タイトルからバレバレですね…)。

「はるのもりばん」は毎号テーマカラーを決め、そのカラー1色を使いデザインしています。今回は「紫」。プリントサービス機の設定ではカラー・白黒、どちらでも選択可能です。 作品の世界観を味わえるカラー、お手軽に楽しめる白黒、ぜひお好みでお選びください!

ぜひぜひ、ご感想など #はるのもりばん のタグをつけSNS等でいただけますと嬉しいです!

◆「はるのもりばん」については、ぜひこちらの記事もお読みください! 1号のPDFデータがダウンロードできます

 

2022-01-12 | Blog, お知らせ, 俳句

俳句ネプリ「はるのもりばん」1号を公開します!

 2021年11月に発行しました、俳句ネットプリント「はるのもりばん」第1号をこのたびPDFデータにて公開いたします。

「はるのもりばん」は ” しなやかに、かろやかに、自由に ” をモットーに、春野温さん(Twitter)、箱森裕美さん(TwitterWebsite)と一緒に作品を発表する場所としてスタートしました。

 裕美さんが付けてくれた、3人の名前から取ったタイトルがとても気にいっています。めちゃくちゃかわいくないですか…? 第1号では、そのタイトルをテーマに連作5句を掲載。「はる」を裕美さん、「もり」をわたくし、「ばん」を温さんが担当しています(あみだくじで決めました)。ちなみに、堀口文庫メンバーである堀口ともひとがデザインを、似顔絵はばんかおりが描きました。

 たくさんの方にプリントをしていただき、感想のお言葉をTwitter等でいただきました。本当にありがとうございました!

 

 さて、今後も活動をつづけていく「はるのもりばん」ですが、1月15日(土)には「ホラー」をテーマにした第2号を発行します! メンバーそれぞれ、あまり馴染みのなかったお題に試行錯誤しました。ほんとうに怖いと思うので……皆さまどうぞご期待くださいませ。

 その前に、さいきん知っていただいた方や気になっていた方など、多くの方に第1号を読んでいただければと思い、データにて公開することにいたしました。こちらを読みながら、第2号を楽しみにお待ちいただけたらうれしいです!

◆「はるのもりばん」第1号PDFデータ:こちらよりダウンロードしてください

 

2021-12-09 | Blog, お知らせ, 俳句

「詩客」12月4日号に連作10句「いらつしやい」を寄稿しました。

 久しぶりの更新になりますが、また俳句に関するお知らせです。12月もどんどん過ぎていってしまいますねぇ…。

 このたび、短歌・俳句・自由詩の「三詩型交流企画」を行うwebマガジン「詩客」12月4日号にて、俳句作品「いらつしやい」を掲載していただきました。ほぼ新作(1句のみ既発表)で構成しました、連作10句です。

 小春日に告解室のごと遊具 他9句、作品はこちらよりどうぞ。お読みいただけるとうれしいです! ご感想などもぜひ教えてくださいませ。

 ありがたいことに、俳人の松本てふこさんに声をかけていただきました。こうやって寄稿をさせてもらうことは、初めてのことなのでとてもうれしかったです。もちろん、緊張もありましたが…! てふこさん、本当にありがとうございました。

2021-10-02 | Blog, お知らせ, 俳句

作品公開中!「第11回 百年俳句賞」に応募しました。※公開期間終了

合歓の花

「俳句のある生活」を提案する雑誌の発行などを行う、マルコボ. コムさんが開催する「百年俳句賞」にこのたび応募しました。

 こちらの賞のすごいところ、おそらく他の賞と大きく違うところは、選考前に全応募作品がホームページで公開されることです。 わたしは賞への応募じたいが初めてだったのですが、公開がスタートされてからこのすごさに気がつきました…!

全応募作品公開ページはこちら

ばんかおり応募作品「準備室」公開ページはこちら

 50句の連作が91作品ということで、ボリュームもすごいです。俳句の友だちや結社の先輩など、お見かけしたことのあるお名前がたくさんありぶるっと身震いしましたが、こうやって開かれた場所で作品を読んでいただけること、また自分も読者として読めることってなかなかない機会では?と思っています。お祭りみたいなわくわく感もありますよね。

 それでも正直どきどきしていたところ、Twitterのフォロワーさんにご感想をいただき感激しました。これも公開だからこそですね…とても励みになります。応募作品の公開は10月末までとのこと。ぜひお読みいただけるとうれしいです!

 そもそも挑戦したいと思えたのは賞に挑戦している友だちの影響であり、句会などで自分の句を読んでもらえたおかげで、句歴の浅いわたしでも連作を組むことができたのだと思いました。いつもありがとうございます! 結果はさておき、応募できただけでもかなりの達成感をあじわっています。

 

2021-09-29 | Blog, お知らせ, 俳句

「句具ネプリ秋 2021 vol.03」の感想

句具ネプリ秋 2021 vol.03の表紙

 俳句のための文具ブラント、句具さんが発行する「句具ネプリ秋 2021 vol.03」にこのたび参加しました!

 季節の変わりめに発行されるこちらのネプリ、参加させていただくのも3回めとなります。すてきな文具の提案だけでなく、どなたでも参加しやすいこういった楽しい企画や句会など、俳句の魅力を軽やかに広げていっている句具さん。いつも、すごいな〜!と思っています。

 今号は前号より多い、148句が集まったとのこと! たくさんのすきな句がありましたが、特にすきだった句をあげていきますね(敬称略・掲載順)。

うつかりと星座にされかけるきのこ  土井探花

「されかける」がたまらなくかわいいです。まだ完全には星座になっていないのですね。いろんな生きものがゼウスにより星座にされてしまう、そんな神話を思いおこしました。

向日葵の枯れきつたるが眼をひらく  犬星星人

溌剌と明るい印象の反面、向日葵ってなんだか怖くないですか。特に中央とか…(宮本佳世乃さんの《ひまはりのこはいところを切り捨てる》が思いだされたり)。写生ってよく見ることだと思うんですが、掲句はよく見ているうちに、ふっと現実から非現実の域に足を踏み入れてしまった。マジックリアリズム的魅力のある一句だと思います。

水平線まで香りさう島の柚子  このはる紗耶

なんて大きくて気持ちの良い景! 島の柚子だから、すこし野性味などがあるのでしょうか。爽やかな香りが漂ってきそうです。

林檎かもしれず言霊かもしれず  中村想吉

一読して、納得感が強い句だと思いました。つやつやに磨かれた林檎を思い浮かべ、もしかしたら言霊かもしれないと思えてくるから不思議。「かもしれず」のリフレインがいいです。

金木犀夢に会ひたる人に会ふ  箱森裕美

「夢に会ひたる人に会ふ」こと、ありますよね。夢の内容までは書かれていないですが、金木犀との取合わせから、なにか心弾むことであると想像します。ふいに来る香りが背中を押してくれる気も。ちなみに先日Twitterのスペースで、ネプリの好きな句を話し合おうという会に参加しましたが、掲句について松本てふこさんが「推しに会いにいくのだと思う」と言われていたのが面白かったです!

眞子さまのことが心配白芙蓉  千野千佳

今号でいちばん話題になっている句では…?シンプルな言葉に、心底はっとさせられます。すでに多くのかたが言われていますが、やわらかくやさしい印象の白芙蓉との取合わせがいいです。

振り向くとき小鳥は僕の死ねない眼  楠本奇蹄

袋回しなどでご一緒している奇蹄さんの句を読むと、いつも「これが詩なんだ」と眼がひらかれる思いがします。自分はまだどこか、詩をわかっていないんじゃないか、という気持ちがあるので…(ぜんぜん感想になっていなくてごめんなさい)。

台風のほぐれて雨の強と弱  西川火尖

台風が熱帯低気圧になるなどして力が弱まってきたことを、「ほぐれて」と表現したところに発見があってすごいなぁと思います。そして、地域によって雨の強いところと弱いところがあるというのも納得。

靴を買うだけの休日秋夕焼  ノグチダイスケ

「だけ」とは言っていますが、それでも充実していたことを秋夕焼が肯定してくれるような。

十六夜やブラのたたみかた 検索  後藤麻衣子

一字スペース空けがとても効いています。こういうことあるな〜という共感と、ユーモアあふれる一句。


 自句〈真円を描く練習小鳥来る〉にも、ありがたい感想をいただいておりとてもうれしく思っています。皆さま、ありがとうございます!

「句具ネプリ秋 2021 vol.03」のコンビニでの印刷および、データの無料ダウンロードは9月30日まで。気になるかたはぜひ、お手にとってみてください〜。

https://note.com/kugu/n/n3d72422e48cb

2021-09-18 | Blog, お知らせ, 日記

二〇二一年九月十八日(土)

ボールプールのボール
引きこもり対策で取りいれたボールプール

 車の後部座席に並んで座っているとき、あーちゃん(五歳になりました)が窓から外をずっと眺めている。

 わたしが子どもの頃もそうだった。あまりに眺めていたからか、親に「外ばっか見とるね」と指摘された憶えがある。なにと答えたのか、はっきりとした記憶はないのだが、なぜ眺めていたのかは憶えている。車の窓から見える景色の絵を描きたかったからだ。それも見えるものぜんぶ。この感情は小学校入学時にいだいた、図書館の本をぜんぶ読みたい、というのにも似ている。そうやって、世界を手にいれたいと思っていた。

 子どものわたしが車の窓から見える景色の絵を描くことはなかった。だが、描きたいと強烈に思っていたことを思いだしたのは、往復十分ほどの、園への送り迎えの運転中に見える景色から俳句を繰り返し作っていたときだった。あまり自分は子どもの頃と、変わっていないのかもしれない。

 あーちゃんはリボンのように型抜きされた壁を見つけ、ふたりで「かわいいね」と言いあった。

2021-04-10 | Blog, お知らせ, 雑記

カカミガハラパークブリッジへ行ってきました。

岐阜県各務原市にある「学びの森」の南側にできた新しい施設、「カカミガハラパークブリッジ」へ行ってきました。

学びの森を歩く親子
駐車場から「学びの森」を通って向かいます。
カカミガハラパークブリッジの外観
到着。(外観 photo by スギヤマオサム)
駆け出す子ども
さっそく駆け出す子。
遊ぶ子
遊ぶ子
遊びます。
遊ぶ子
遊ぶ子
遊びます。
跳ねる子
跳ねます。

この「カカミガハラパークブリッジ」には飲食店が3店舗入ってます。

ベーカリーカフェの「ESPRIT」さん。ハンバーガーとクラフトビールの専門店「はしもとバーガー」さん。カレーやソフトクリームが食べられる「ajara KPB店」さん。

この日は、ajaraさんのメニュー撮影の日でもありました。

撮影中のスギヤマオサム
カメラマンはスギヤマオサム氏
撮影のお手伝い
ソフトクリームの撮影のお手伝い。
ソフトクリームを食べる子
休憩。ソフトをかじって食べる子。「おいしい!」
遊ぶ子
そして遊びます。
遊ぶ子

4歳の娘は、途中休憩でソフトクリーム食べてリンゴジュース飲んで3時間ほど動きっぱなしでした。

「また来たい!」と言っていたので、機会をみてまた連れて行きたいと思います。

パークブリッジには入場料が必要ですが、ajaraさんでテイクアウトだけする場合は、受付で無料の入場パスがもらえるみたいです。

「アジャーラー」Webサイト

「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE」公式サイト

2021-04-04 | Blog, お知らせ

エッセイ|ゆめみがち

公園の遊具

 夏になると思いだすのは、雨の降りはじめ、むうっと立ちのぼるアスファルトの匂い。

 わたしはそれを地面に伏しながら、嗅いでいた。これはわたしが小学一、二年生ごろの、実際にあった話である。いや、話というには大げさな気もするような、ただのひと場面。

 明日から夏休みだった。終業式をおえ、帰路についていた。さんすうセット、鍵盤ハーモニカ、クラスのなかでただひとり、わたしだけ花が咲かなかった、朝顔の鉢植え等々。なぜ前もって、すこしずつ持ち帰らなかったのか。じわじわと後悔にさいなまれていた。親からも教師からも、持ち帰れとか、言われた記憶がまるでない。それらすべてを身体にたずさえ、わたしはちんどん屋さながら、ふらふらと歩いていた。

 家族四人で住んでいた一階がテナント、二階が住居だったアパートまで、あと半分というところだった。わたしは何かにつまづいて、転んだ。すべてが地面に散らばった。さんすうセットからは、花のかたちをしたおはじきが飛んでいった。赤とか青色をした、おはじきのほんとうに小さな、花びら一枚のぶぶんに、母親の字でわたしの名前が書かれていた。

 小雨が降っていた。わたしは起きあがれなかった。なぜなら、あまりにうっとりとしていたからだ。

 頭のなかで「わたしはなんて、かわいそうな女の子なのだろう!」と思っていた。この悲劇的な状況。姉の持っている少女漫画のなかや、アパートの一階で、自営業をしていた父の仕事場に置いてあるテレビで、いつも見ていたドラマやアニメのなかにこんな状況、出てこなかっただろうか。わたしはその、主人公なのだ!

 「ちょっと! あんた、何しとんの?」

 声をかけられ、はっとした。どれくらいそのままで居たのだろうか。声の主は、父の仕事場の二軒隣で喫茶店を営むおばさんだった。身体が大きくてパンチパーマで、おばさんはいつも、足首くらいまである長さの黒いワンピースを着ていた。

 にもつが多くてね、ころんでまってね、ともごもご説明しながらわたしはさっと立ちあがり、おばさんの運転する車に乗って、アパートまで一緒に帰った。おばさんはずっと怪訝そうにわたしを見ていて、しだいに夢から覚めていくような気持ちになった。

 ゆめみがちな子どもだった。ほんとうは小学校に入っても、授業中にずっと座っている意味が、よくわかっていなかった。それからいくどとなく、なんどもなんども夢から覚めるようなできごとに遭遇しながら、いまなお、わたしはゆめみがちである。

初出 : zine『garden 庭 vol.2』(2019)より、加筆・修正しました

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