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2020-04-16

思いだす日記 | 四月七日(火)

レストランごっこのできる、子どものおもちゃ。
理想のメニューやん

 昨夜は眠すぎて、すぐに眠ることができない循環にはまって寝不足。もしかしたら、今日の午後からテレワークになるかもしれないが、会社に行ってみないとわからないと夫は言う。

 あーちゃんは、昨日母が届けてくれた、もとは従姉妹の持ちものである、音や声のでるレジと、プラスチックでできたハンバーグやオムライス、エビフライ、それから寿司に味噌汁などで、「レストランごっこ」ができるおもちゃで、あそんでいた。プラスチックのお盆のうえに、ラーメン、コーンスープ、味噌汁みたいな定食をつくっては、「おまたせしましたー!」と届けてくれる。わたしはひとつひとつ口元に持っていき、食べる真似をする。どれもちゃんと手にとったかを、あーちゃんは見ている。それが、なんどもなんどもつづくのだけど、まだ自分は受け身な感じなので、まだ楽なほうのあそびだと思う。

 昼食後あまりに眠くて、布団のうえでいちど気絶。どうにか起きあがったわたしに、あーちゃんは「いっしょにあそぼー」、「ノンタンごっこ」をしようと言う。自分はたぬきさん、かあちゃんはノンタン。「ノンタンは◯◯っていって!」「◯◯……」というのを、なんどもなんども繰りかえす。ねえ、ちょっと待ってよ……と急に息がくるしくなってきて、思わずTwitterで「ひとりになりたい。。」と呟く。ちょっと待って、ちょっと待って、と言いながら、台所にあるストーブのまえでうずくまっていたら、ドアががちゃりと開く音がして、夫が帰ってきた。びっくりする。夫は夫で、「だってテレワークって言ったやん」という感じだったが、あまり期待しないでおこうと思っていたのだ。夫が帰ってきただけですこし、風通しがよくなったような気がする。

 夫がいることで、あーちゃんの「いっしょにあそぼー」も、やや落ちつく。夕方、ぽかりと空いたような時間があったので、台所で『野中モモの『ZINE』 小さなわたしのメディアを作る』をめくる。一章の冒頭にあった〈ジン活動は自分の人生を主体的に生きるための練習であり、同時にかけがえのない本番〉という言葉に、まず胸があつくなる。野中さんの子ども時代からの話(児童文学、学校の新聞係、わたしもすきだった『いちご新聞』!)がとてもいい。自分はずっと地方住まいで、同人誌やコミケなどのことを知るのも遅かったが、それを追体験しているように思え、やはり胸があつくなってくる。

 あーちゃん初めて、でんぐり返し(前転)に成功。足をまっすぐぴんと伸ばし、滞空時間ながめにころんと回る。「かあちゃんもやってみて」と言われるが、わたしはマット運動が大の苦手で、高校くらいからは前転もできない(体育の時間はマットの端で、ずっと私語)。布団に頭をつけ、ぐっと首に力をこめる。そして回ってみようとするが、恐怖で回ることができなかった。寝かしつけの時間まで、あーちゃんはずっと、ころんころんしていた。夜は寝落ち。

夕飯 豚肉のしょうが焼き、レタス、ほうれん草のおひたし、味噌汁(二日め)

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