toggle
2020-04-28

思いだす日記 | 四月十九日(日)

家族で散歩しているところ。

 シャボン玉をするため庭にでる。

 あーちゃんは「とうちゃんもいっしょにやろ」と言うが、夫は「俺いいわ」という感じ。わたしもさいしょは、シャボン玉にたいして、そうだったなあと思う。なんだか吹く気も起きなくて、ぼーっと眺めていた。それが吹きはじめると、しだいに、たのしくなってきたのだった。わたしすごいおおきいの、つくれるんやて、と吹くがすぐ弾けてしまう。夫の目を意識しすぎか。飛んでいるシャボン玉を、吹き棒でキャッチして、さらに息で吹き飛ばす……というのを繰り返すのもたのしいのだが、夫にうまく説明できない。あーちゃんとはおなじみであるあそび。

 三人で散歩。夫はたのしいだろうか、ということがまた気になる。オレンジのポピーがたくさん咲いている場所を見つけた。わたしたちはぎゃあぎゃあ言いながら、ひたすら花を摘む。いつも通りかかる畑に、アオサギが一羽いた。はじめて見たあーちゃんは興奮。そのアオサギをわたしはしょっちゅう見かけていたが(ドブ川などにいる)、いつもおおきさにおどろいていた。そしてその光景に、ああ田舎だなあと思う。かつて実家のちかくで、羽根をひろげたキジを見たこともある気がするけれど、あれは夢だったのだろうか。家へ着くころには指の温度で、花はくったり折れまがっている。

道端でつんだ野の花

 すべり台をさらに補強すべく、材料調達のためひとりでホームセンターに行った夫が、あーちゃんにハサミを買ってきた。安全をうたうプラスチック製の、アンパンマンのハサミは切りづらく、金属製でもう大丈夫だろう、と思っていたのだ。夢中で紙を切りはじめる娘を見て、わたしはやりたいのに後まわしにしていることを、思い浮かべていた。

 それは、ワイナー祐子さんが発行するzineに、寄稿するコラージュをつくること。今回から著作権フリーの素材を使おうと思っていたのだ。アメリカの「スミソニアン博物館」が、収蔵品のデータを無料提供していて、これがわたしの目的に合いそうだった。それでいろいろと検索して探してみるのだが……コラージュはこれ、という素材を決めた途端に、動きが滞ってくる気がする。制限がうまく働くこともあるとは思うけど。デジタル上で作業ができたら楽なんだろうなあと思いつつ、できないので画像をプリントアウトして、それをハサミで切る。プリンターの性能があまりよくなく、横線が入ったりして泣きたくなってくる。でも手を動かしていると、ふつふつとたのしくなってくるのだ、コラージュは。

 夕食はつくる気力がわいてこず、夫作のチャーハン(カニカマとネギ)と、小松菜のおひたし。さいきん白米を残しがちだったあーちゃんだが、チャーハンは完食。

 夜もコラージュのつづき。Instagramでは、祐子さんとTAKAHIROさんのライブ配信がちょうどはじまっていたので観る。筋トレしたいな、わたしもスクワットできないんだよな(足首が固くて屈伸できない)等、思いながら。なにが正解か、わからなくなってきたコラージュは寝かすことにして、就寝する。

関連記事