思いだす日記 | 四月十七日(金)
「月日会」に一週間ぶん(四月八日~十四日)の日記をぶじ投稿する。
待っていてくれたあーちゃんと、庭でシャボン玉。雨がふりそうでふらない、くもり空の下、すこしだけ散歩もする。今日は綿毛のたんぽぽ三本と、駐車場に昨年も咲いていた、オレンジ色の野良ポピーを見つけた。うすい和紙みたいな花びらは衝撃によわくて、指があたっただけですぐ散ってしまう。
昼食に袋の塩ラーメン、鶏ハムをのせてみる。火が通っているか自信がいまいちなくて、何回もレンジにかけていたら、ぼそぼそした肉の塊りになってしまった。
また、せがまれてシャボン玉。ゆっくり息を長く吹きこむと、おおきな形になることに、ふたりで盛りあがる。わたし、おおきいシャボン玉つくるの、得意かもしれないと思う。熱中。あーちゃんも挑戦しては、「かあちゃん、みてみてみて」と言う。息を吐きだしすぎたのか、しだいにつかれてくる。上半身はクッションにもたれ、足だけを外に投げだしてみた。外で寝転んでいるみたいで、気持ちいい。
おやつに夫の買ってきてくれた、ベリーレアチーズのロールケーキ(美味しかった)を食べたあとは、いっきに動きたくなくなる。台所の床に座って、ストーブのまえで『のどがかわいた』をすこし読んだ。
楽譜も読めず、なにも楽器ができないけれど、弾き語りしたいと、ふと思う。カネコアヤノが歌いたい。
夕食を食べているさいちゅう、「こうやって過ごしとるうちに、また本つくれてまうんやないの?」と夫から言われ、え、書けなくなってるんだよ、いま。けっきょく、いつもと変わらない日記しか書けない。その日記を書くことですら、なにしとるんやろうって思うときあるし、わからなくなりながらやっている、という話をする。「いつもと同じこと、できとることがすごいんやないの?」と、励まされる。
夜は地鳴りのような、ものすごい雷。眠ったあーちゃんがいちど起きる。寝かしつけたあと、暗い台所で、ぼーっと稲光を見ていた。怖かった。
夕食 鶏ハム 粒マスタード添え、レタス、トマトおかか和え、ピーマンきんぴら、味噌汁(二日め)