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2020-11-30

11/13付愛媛新聞「青嵐俳談」入選しました。

うろこ雲の出ている空
この写真を撮る、ほんの一瞬まえまで見事な桃色だったのに、すぐに墨を流したような空になっていた。秋の日は釣瓶落とし!

鱗雲もとは書店のフィットネス  ばんかおり

 11/13付愛媛新聞「青嵐俳談」森川大和選・入選をいただきました。久しぶりの掲載となりました。ありがとうございます!

 掲載ページはこちらです。

「鱗雲」は秋の季語。自分の住む地域の、この頃の風景を詠んだのが掲句です。チェーン店に多いかと思うのですが、気がつくと二階建て書店の上半分が、フィットネス(クラブ、ジムの意味合いで使ってます)になっている。実家の近くにあった書店も、一部分がコンビニになったりもしたのですが、ついには完全に閉店し、フィットネスに変わるべく工事をしている。

 これはけっして「いい、わるい」の話ではないです。地元の書店へも、さまざまに思い出はありつつ、自分が成長するにつれ、品揃えがわるいからとあまり利用しなくなったこともあり、複雑な気持ちがあります。知力が体力に負けているような寂しさも感じるけれど、そんな単純な話ではないかもしれない。それでも、やはり寂しい。この風景を見ると、いつも何ともいえない気持ちが湧きおこってきます。

 ほかの地域でもいま、おなじような風景が広がっているのでしょうか。

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