toggle
2020-01-12

日記集『どこにもいかない、ここにある』発行! / 堀口文庫、はじめます。

 はじめましての方も、そうではない方も。こんにちは、ばんかおりです。

 このたび1月17日(金)に、日記集『どこにもいかない、ここにある』を発行します。

ばんかおり日記集『どこにもいかない、ここにある』

 2018年6月から始めた、11歳年上の夫と2016年生まれの娘と地方で暮らす、たわいもない日々をつづったブログ「Brunfelsia」1年ぶんを、加筆修正してまとめました。

 わかりにくかった箇所を読みやすくする以外にも、ページ数の都合上、ぜんぶの日記を載せることがかなわなかったため、いまの自分とは遠く感じてしまったことなどを、独断で削っています。それでもわたしにとっては大ボリューム、A6サイズの全230ページになりました。

 元のブログを読んでくださっていた方には、本のかたちになったことで、またちがった印象を持っていただけるのではと思います。ただ、基本はほんとうにあったことを書いている日記ゆえ、修正をおこなっても本質的なぶぶんは変わっていないとも、わたしじしん思っています。

 ずっと紙の本がつくりたいと思っていました。本書は、定義として個人的にいつもいいなと思っている、「誰にも頼まれていないけど自分が作りたいから作る自主的な出版物」(ばるぼら、野中モモ『日本のZINEについて知ってることすべて』誠文堂新光社より)である、zineです。

 そして、本書の発行を機に、装丁を担当している夫の堀口ともひとと共に、出版レーベル「堀口文庫」を発足しました。

堀口文庫のロゴ、本を読む黒猫。

 発行日にさきがけ、本日より「堀口文庫」オンラインストアにて『どこにもいかない、ここにある』の予約注文を開始いたします!

 ご注文はサイト内の「Online Store」(https://onlinestore.horiguchibunko.com/)よりどうぞ。

 ショップではすこしだけ、中身も見ていただけます。発送は1月19日~24日頃を予定していますので、どうぞお楽しみにお待ちくださいね。みなさまのよきタイミングで、お手にとっていただけるとうれしいです。

 わずかではありますが、これまでわたしが寄稿したzineの誌面などのデザインは、すべて夫によるもので、あくまで協力というかたちでしたが、本書の制作をとおし、今後も出版を含め何か面白いことをしようぜ、という運びとなりました。

 本サイト上では、本書のあとがきに書ききれなかった、日記という形式への愛や、装丁のことなど制作に関する話も、すこしずつできたらと思っています。また、今後は読書日記や書評など、本にまつわる読みものをこちらで発信していく予定です(本以外の企画もあれこれ考え中)。

 イベントのサークル名にあこがれていたり、勝手に自分で屋号をつけたいと、これまたずっと思っていたので、こういった場所をもてることが、単純にとてもうれしいです。わたしは名づけが得意ではなく……(自分のブログタイトルもどこか仮のつもりで、スペルをいまだ間違える)夫とたくさん案をだしたうえ、「堀口大學みたいやん」というノリもありながら、決定しました。

 『どこにもいかない、ここにある』(略して『どこある』と呼びたいのですが、いかがでしょう)は、1月25日~3月7日のあいだ、東京は「双子のライオン堂」(赤坂)、「H.A.Bookstore」(蔵前)、「月日」(下北沢・今年春に実店舗を開業予定の日記専門店)の3店舗で開催される、「日記を書く読む。魅力にせまるブックフェア」の公募枠に参加します。期間中は各店舗にて、お求めもいただけますので、お近くにお住まい方はぜひ、お立ち寄りくださいませ。

 ブログをはじめ1年以上が経ったときから、日記zineをつくっていたのですがなかなか完成せず、個人のラジオでは「2020年内には完成するかな?」とのんきに話してもいました。こうしたきっかけがなければ、いつまでたっても本のかたちにならなかった気もしています。機会をくださった3店舗さま、ほんとうにありがとうございました!

 お知らせがたくさんになりました。あたらしくはじまることにはいつもどきどきするけれど、ふたりでの活動になるからか、楽しみのほうが大きいです。これからも、どうぞよろしくおねがいいたします。

ばんかおり

関連記事