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2021-03-27

ヒロアカ俳句② | 僕は委員長(連作十作)

花の兄だけを真つ直ぐ見てゐたり

悪役の腕すばやき捩菖蒲(ねぢあやめ)

若葉風駆けだす脚の翼めく

路地裏の誘蛾灯射る傷の色

明易きしつかりしろよ委員長

鉄線花腕に残したままでゆく

長き夜に一人称の揺らぎ合ふ

曲がること知らない花の弟よ

エンジンの音やさやかにすれ違ふ

天高し名背負ひてなほ少年は


 ついに今日から始まりますね、ヒロアカアニメ5期! 今週のジャンプ本誌では、ファンの心を揺るがす展開がありましたが……(本誌派のかたたち、みんな元気ですか……?)、とてもたのしみにしていたアニメといっしょに、今後もヒロアカを応援したいと思っています!

 前回「ヒロアカ俳句①」では、また時系列に沿っていくと書いたのですが、今回はひとりのキャラクターに焦点を当て、連作を作ってみました。この頃、いろんなかたの二次創作俳句や短歌を読んでいて、そういう作りかたもあるのだなぁと、自分でも挑んでみたくなったのです。

 さて、今回テーマにしたのは「飯田天哉」です。彼は主人公の友だちで、真面目な学級委員長。「ヒロアカ俳句①」では、〈ひこばえや大丈夫てふ委員長〉が飯田くんをイメージした句でした。

 コミカルタッチであることも多い人物ですが、わたしは初期からずっと彼に心を掴まれてきました。アニメ5期で描かれるのは、すでに飯田くんが成長した姿だと思っていて、この連作では成長するまでを描いてみたかったしだいです。

 原作を知らないかたにも、たのしんでいただけたらうれしいです。 ご感想等もしあれば、ぜひ教えてくださいませ!

 

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