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2021-02-22

「世界」1月号「岩波俳句」に入選しました。

ふつきんのない幼子や秋日和  かおり

「世界」1月号(岩波書店、2020年12月発売)掲載「岩波俳句」にて、池田澄子さん選・佳作をいただきました。ありがとうございました!

 季語は「秋日和」で、よく晴れた秋の1日のこと。「ふつきん」は腹筋(旧かな遣いでは「っ」など促音は大きく表記します)。

 3歳ごろの娘を見ていて思いついたので、前回の入選作と同様、家族の句ともいえますが、きっと幼子はみんな腹筋がないのだろうな……(かわいい……)と思ったとき、なぜか運動会のイメージが浮かんだため、秋の句になりました。だから、吾子俳句(自分の子を詠んだ句をそう言ったりします)というよりは、吾子を含む幼子ぜんぶを詠みたかったのかな、と思います。澄子さんはよく、ご自身が書かれる「わたし」は万物のひとつと言われていますが、そのことをふと思いだしました。

 わたしは俳句歴が1年になるまでは、旧かなで有季定型、文語で句を作ろうと思っています(と書きながら、1年でこの型が身につくかというと微妙な気も……)。文語については、作りながら文法の勉強をしていることや、また口語表現も好きだな、と感じることも多々あって、曖昧になりがちなのですが……! 旧かなは単に見た目に、魅力を感じているところがあります。

 久しぶりのブログ更新になりました。さいきんは句が足りない…!と思うことも多くなり、俳句の投稿じたいあまりできていないのですが、入選句の記録、ぽつりぽつりと続きます。

アスファルトの地面に転がっている子ども

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