十二月四日(金) 人参の玩具を踏んでしまひけり
昨夜はお風呂も入らず寝落ちした。お遊戯会当日。ふたりはそわそわと、幼稚園へ出かけていった。洗濯しながらハイキュー!!を観て、応援してるよ、とふたりに念を送りつつ、入浴して出たくらいのところで、ふたりが帰宅。留守番にとっては、短い時間なのだった。
早めに対応しなければいけない仕事のあった夫を、そわそわと待ち、お遊戯会の動画をパソコンで観せてもらう。恥ずかしいときはいつもそうするように、身体をすこし斜めに傾けながら、演奏している(木琴とタンバリン)、踊っている、声をあげている……すごいなあ。やはり泣いてしまって、わたしは留守番でよかったかもしれない、と思う。最後に全員で歌うのは、この現況から中止になったらしい。あーちゃんは「あしたもおゆうぎかいがいいくらい、たのしかった」と言っていた。自分とも、夫とも似ていない、あーちゃんという個人がしっかりと在るのだと感じる。すごいなあ。
感動していたら、楽しみにしていた「しいたけ占い2021上半期」の先行配信を忘れていた。家事のあいまにすこしずつ読む。占いに頼ったり期待する季節は、もうとうに過ぎてしまった気もするが、励まされるし参考になるぶぶんが多い。来年の予感としては、何か面白いことをだれかとしたいと思っていたのが、じっさいにできたらうれしいな、ということだろうか。
来週は大切な句会の投句〆切が半ばにあり、でも句はぜんぜんできておらず落ち着かない。めちゃくちゃ憧れの俳人さんに、評してもらえる機会でもあって、ただその事実に身ぶるいしてしまう。家事のあいまに句集や歳時記を読む。気がつけば、あーちゃんのままごとのおもちゃが部屋ぜんたいに広がっていた。プラスチックでできた小さなにんじんを、夫が踏んで壊してしまう。
夕飯にウインナーのクリームシチュー。ブロッコリーを入れたが、なかなか柔らかくならなくて悲しい。あーちゃんはシチューの味が気にいらなかったようで、具材だけを食べていた。
今日読んだ本:日下野由季『馥郁』(ふらんす堂)